スーパーやドラッグストアなどの小売店では、たまに陳列棚の配置を変えたり、陳列する商品を入れ替えたりしています。
これは棚替えと呼ばれるもので、ほとんどの店舗で定期的に行うことが多いです。
ここでは、棚替えのときのラウンダーの役目についてご紹介します。
棚替えとは、スーパーやドラッグストアなどの小売店で、商品の配置を変えることです。
商品単位で見た細かい配置が変わることはよくありますが、棚替えでは店舗全体で見た場合のレイアウトが変わります。
棚替えの手順としては、移動対象の商品を先に全て陳列棚から取り外します。
それから移動先の陳列棚の商品を取り外して、入れ替えるという手順で行うことが多いです。
入れ替える商品が多い場合、これを繰り返します。
商品の取り外しと陳列を同時にやるのではなく、最初に1つの陳列棚を空にするのがコツです。
棚替えは、近くに競合店舗がオープンしたときなどによく行われる傾向にあります。
競合店舗がオープンすると、多くの人はそちらの方に興味が向くでしょう。
これまで自店舗に来ていたお客さんも、新規オープンの競合店舗に足が向いてしまうことが多いです。
そのため、対抗手段として棚替えが行われます。
棚替えを行うと店舗内の様子が大きく変わるため、新鮮味が感じられるでしょう。
そのため、新しい別の店舗のような感覚で買い物を楽しめます。
店舗の売上が下がっているときなどにも、棚替えを行うことが多いです。
棚替えをすることで、客入りが増えて販売数アップにつながることもあります。
また、比較的簡素な棚替えは季節の変わり目などにも必要です。
季節によって売れやすい商品とそうでない商品があるでしょう。
例えば、使い捨てカイロなどは冬に売れやすく、温かい時季にはあまり売れません。
逆に制汗剤などは夏場に売れやすく、寒い時期には購入数が下降します。
そのため、季節による売上の変動を見越して陳列場所を変えることが多いです。
冬場は使い捨てカイロを目立つ場所の陳列棚に配置し、制汗剤は奥の方に配置します。
夏になるとその逆に、使い捨てカイロを奥の方に陳列し、制汗剤を目立つ場所の陳列棚に配置するという具合です。
その時期に売れやすい商品が目立って取りやすい場所にあるので、利用客にとって便利です。
棚替えはラウンダーにとっても重要度の高いイベントです。
これまで、良い陳列場所を確保できていたのであれば、棚替え後も良い陳列場所を確保できるように取り計らわなければなりません。
当初、良い陳列場所を確保できていなかった場合には、良い陳列場所を確保するチャンスになります。
店舗の担当者と良い関係性を築き上げていれば、陳列場所の希望も叶いやすくなるでしょう。
また、どの場所なら自社商品が売れやすくなるか考えておくことも重要です。
棚替え前の他社商品の売れ行きなどをチェックしてみれば、参考になるでしょう。
そして、棚替えのときと新商品発売の時期が重なることもよくあります。
棚替えも新商品発売も季節の変わり目に行われやすいためです。
そのようなときには、ラウンダーは新しい配置に従って新商品の陳列業務や販促活動も行います。
棚替えで新鮮味が感じられる雰囲気になっている中での、新商品発売であるため、普段よりも高い購入数が期待できるでしょう。
この機会に購入数を伸ばせば、店舗担当者との関係性もさらによくなる可能性が高いです。
ラウンダーにとって、棚替えは勝負どころといえるでしょう。
棚替えを行うと、店内の様子が大きく変わるため、まるで新規オープンしたばかりのお店のように新鮮に感じられます。
利用客が飽きてしまわないようにするための有効な手段です。
ラウンダーは棚替えのときに新しい陳列場所の確保や陳列業務などを行います。
ここで上手く売上を伸ばせれば、店舗担当者とより良い関係を構築できるでしょう。