フィールドJOBサーチ|預かり保育の利用を検討しよう!無償化の対象者とは?

家庭と仕事を両立するワーキングマザーにとって、預かり保育はとても重要なサービスではないでしょうか。
ただ、預かり保育は全ての施設で行われているわけではなく、利用するにはいくつかの条件を満たす必要があります。

そこで今回は、預かり保育のシステムと基本的な知識についてまとめました。

預かり保育とは

預かり保育とは、幼稚園もしくは認定こども園が行う「延長保育」のことです。
一般的な幼稚園に子どもを預けられる時間は、月曜日〜金曜日の午前9時〜午後3時となっています。
この「通常保育」の時間外や長期休暇中でも、子どもを預けられるサービスのことを「預かり保育」といいます。

預かり保育を利用できるのは、該当する幼稚園で通常保育を受けている在園児のみとなります。
また、事前の申請も必要なため「急な残業が入ったから預かり保育を利用したい」といったケースでの対応は一般的には難しいです。

しばしば預かり保育と「一時保育」は混同されることがありますが、一時保育を実施する施設は保育園または認定施設となっています。
さらに一時保育では、在園児以外でも預けられるケースもあるなど、サービスの内容も差異があります。
同じ延長保育でも異なるサービスということも覚えておきましょう。

※出典:文部科学省「資料2 教育課程に係る教育時間の終了後等に行う教育活動(いわゆる預かり保育)及び子育ての支援関係資料

預かり保育の無償化

預かり保育の実施日数、時間、料金などは各施設によって異なりますが、「保育の必要性」の認定を受けた場合は、無償で利用することができます。
ただし何度でも無償で利用できるわけではないので、活用を検討する際は事前に各要件を確認することが必要不可欠です。

■対象者
預かり保育の無償化の対象は、区市町村で保育の必要性の認定を受けている幼稚園または認定こども園の満3歳〜5歳児の利用者です。

■利用限度額
預かり保育の上限額は、月額11,300円(税別)です。
さらに住民税非課税世帯の園児は、満3歳になった日から次の3月末までは、上限が月額16,300円(税別)となります。
また、1日あたりの利用上限額は450円(税別)となっているので、実質的な上限額は利用回数によって異なります。

◆上限額と実費負担額例(金額は全て税別)

利用料利用日数上限額無償化の対象額実質負担額
4,000円10日4,500円4,000円0円
9,500円20日9,000円9,500円500円

預かり保育のスケジュール例

預かり保育の時間帯は様々ですが、基本的に登園前と降園後の数時間に受け入れることが多いです。

例えば、園の始業時間が午前8時30分の場合、預かり保育は午前7時から行われることが一般的で、降園時間である午後2時以降は午後7時まで預かり時間が設けられます。
いずれも、共働き世帯の出勤と退勤時間を考慮した設定となっていることが一般的です。

預かり保育での子どもの過ごし方

預かり保育の時間帯の子どもの過ごし方は、各施設によって異なります。
特にカリキュラムなどを設けずに自由時間が大半である施設のほか、英語やダンスといった時間を組み入れているケースもあります。
どのような過ごし方をするのか、気になる方は事前に調べることをおすすめします。

まとめ

預かり保育の基礎知識について解説してきました。
預かり保育は、仕事と家庭の両方を頑張りたい共働き世帯をサポートする制度ですが、実施している施設のリサーチや無償化に必要な申請を提出するなど、事前にやるべきことが多くあります。
預かり保育の利用を検討している人は、ぜひ早めの行動を心がけてください。