フィールドJOBサーチ|七夕について子どもにはどう伝える!?おすすめの過ごし方

7月7日の夜は、笹の葉に願いごとを書いた短冊を飾って夜空の星に祈りをささげる「七夕の日」です。
昔からある行事ですが、七夕について子どもにどう伝えたらいいか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。

本記事では、七夕の意味や由来と子どもへの伝え方、おすすめの七夕の過ごし方などをご紹介します。

七夕の意味や由来

七夕は、織姫と彦星が天の川を渡ることにより1年で唯一会える日とされています。
笹に吊るした短冊に願いごとを書いて飾る日として親しまれています。

■七夕はどのような行事?
七夕は、季節の節目に行事を行う五節句のひとつで、星祭りとして現在も残る日本の風習です。
由来には諸説ありますが、中国の七夕伝説や星祭りの「乞巧奠(きっこうでん)」と、日本古来の秋の豊穣を願う神事「棚機(たなばた)」などが融合されてできた行事のようです 
笹や竹に笹飾りを飾るのは、笹竹がまっすぐたくましく育つことから、強い生命力の象徴とされており、古くから邪気払い、神聖な力があると信じられていたため、神聖な笹竹に願いを託し、天高く掲げるようになったようです。

■笹飾りの種類
七夕には短冊以外にも、笹の葉や竹に願いや意味が込められた笹飾り(七夕飾り)がたくさん吊るされます。
・紙衣(かみこ):着物をかたどったもので、病や災いの身代わりとして、また裁縫や手芸の上達、着るものに困らないようにとの願いを込めた飾りです。
・吹き流し(ふきながし):織り糸を垂らした様子を表し、裁縫や技芸の上達、長寿の願いが込められています。
・巾着(きんちゃく):財布として使われていた巾着は、金運上昇や商売繁盛、貯蓄・節約の意味があります。
・投網・網飾り(とあみ・あみかざり):魚を獲る網を模した飾りで、豊魚豊作を祈願する、または幸運を引き寄せるという意味もあるようです。
・折り鶴・千羽鶴(おりづる・せんばづる):長寿の象徴である鶴を飾り、家族の健康や長寿を願います。
・屑籠(くずかご):飾り作りで出た紙くずを入れて吊るし、ものを粗末にしない、倹約の心を養う願いを込めて飾ります。
ほかにも、星飾りや輪つなぎ、三角つなぎ・四角つなぎ、提灯、野菜飾りなど、さまざまな種類の笹飾りがあります。

■短冊について
7月7日に短冊に願いごとを書くようになったのは、織物が得意な織姫さまにあやかって、物事の上達を願ったのがはじまりです。
陰陽五行説の5つの元素「火・水・木・金・土」の特徴を表す「赤・黒・青・白・黄」の5色が短冊に使われます。
色によってそれぞれ意味が異なり、願いごとに合った色に願いを書くと、叶いやすいといわれているようです。
七夕の5色は、人間の五徳である「仁・礼・信・義・智」も表現しています。
・青(緑):「仁」人間力を高める、徳を積む願い
・赤:「礼」祖先や両親への感謝の気持ち
・黄色:「信」友人を信じて大切に思う
・白:「義」規則やルールを守る思い
・黒(紫):「智」学業の向上を願う

七夕について子どもにはどのように伝える?

七夕に関心を持ってもらえるような子どもへの言葉がけを年齢別に分けて紹介します。
 
・0〜2歳:七夕の笹飾りのきれいさや風の音の気持ちよさなど、状況を言葉にして伝えてあげましょう。言葉が出てきたら、「〜したい?」「〜が好き?」という気持ちを引き出してあげると良いでしょう。
・3〜4歳:七夕の物語が理解できてくるため、七夕の由来や意味に興味が持てるような言葉がけが大切です。
・5〜6歳:七夕の由来や意味が理解できるので、興味がより広がるような言葉がけをしてあげましょう。天の川や天体にも興味を示すかもしれません。

子どもとの七夕の過ごし方

子どもとの七夕の過ごし方について、一例を紹介します。

■素麺を食べる
素麺の起源は、もともとは無病息災を願う意味が込められた「索餅(さくへい)」という縄の形をした小麦粉菓子に由来します。
中国では七夕のもとになった行事や鎮魂の供え物として策餅が献上されていました。
そこから7月7日に策餅を食べると、健康に過ごせると伝わり、後に素麺を食べるようになったようです。
七夕飾りのように、星に見立ててカットしたオクラやハム、チーズなどを3色や4色の素麺に盛り付けると、彩り鮮やかで楽しい行事食になります。

■空を眺める
夜空を眺めて、星座を探してみるのもよいでしょう。
七夕伝説のお話も、星空を見上げながら説明したら、子どもたちもよりイメージしやすくなるはずです。
天気の良い日なら、夏の大三角で一番明るく輝く織姫(こと座のベガ)や、右側に光る彦星(わし座のアルタイル)、間に流れる天の川、左側で二人の橋渡しをするカササギ(はくちょう座のデネブ)が見られるかもしれません。

■笹の飾り付け
いろいろな意味が込められている笹飾りを一緒に飾り付けするのも、クリスマスツリーの飾り付けのようにワクワクしながら楽しめます。
吹き流しや網飾りなど定番の笹飾りのほかにも、織姫や彦星をモチーフにした飾りや、スイカや流れ星を模したオリジナルの短冊など、子どもたちの作った飾りを加えても、色とりどりで想像力が掻き立てられます。

■七夕に関連した遊び・ゲーム
七夕に関連した遊びやゲームをするのも、イベントが盛り上がるのでおすすめです。
ビニールひもで作った天の川をくぐったり、星を探せたらまたくぐったり、競争して楽しめる「天の川くぐり」、マス目を作って二人が出会えるようにサイコロを振って遊ぶ「織姫と彦星のすごろく」など、七夕をモチーフにした遊び・ゲームで七夕の1日を満喫しましょう。

まとめ

願いごとを短冊に書いたり、笹飾りを作って飾ったり、星を眺めたり、いろいろな楽しみ方がありますが、七夕の由来や飾り付けに込められた意味がわかると、七夕が持つ神秘的な世界観がより深く感じられるはずです。
七夕の日を子どもと楽しく過ごしましょう。