パート主婦の方も、年末調整の手続きが必要なのはご存じでしょうか。
扶養内で働いていたら社会保険に加入義務がないことが多いため還付金等の恩恵が少ないです。
しかし、社会保険に加入している主婦の方は年末調整によって税金や保険料が還ってくることがあります。
そのため、メリットを得るためにもパート主婦にとっても年末調整は重要であるため、あらかじめ書き方を覚えておきましょう。
特に、2020年から年末調整の書類の様式が変更になったため、年末調整書類の書き方には注意が必要です。
本記事では、年末調整の概要と覚えておきたい年末調整用紙について紹介します。
年末調整の対象者はすべての給与所得者となるため、正社員はもちろんパート主婦も年末調整の対象となります。
パート主婦の方が毎月受け取っているお給料は、所得税が差し引かれた金額になっています。
月々に引かれている所得税は概算として計算されている金額であるため、年末に1年間の所得を合計してみると正しい税額ではない場合があります。
そのため、年末には1年間の所得に合わせて正しい所得税を計算しなおす必要があります。
この所得税の金額を正しいものに修正する仕組みが、年末調整です。
したがって、人によっては支払いすぎた所得税が還付されることもあるほか、不足していた場合には不足分を徴収されることもあります。
そろそろパート主婦の方にも、勤務先から年末調整のための書類が配布されているのではないでしょうか。
今年は、年末調整書類の様式が一部変更されているため、書き方には注意が必要です。
年末調整には以下のような書類が必要となります。
・給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
・給与所得者の保険料控除申告書
・給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得調整控除申告書
書類の種類毎に説明をするので、参考にしてみてください。
・給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」は、給与を得ている人全員が提出する書類です。
給与の支払い者の名称には勤務先名を記入し、ご自身の住所や氏名、生年月日などの必要事項を記入します。
所轄税務署長等、給与の支払い者の法人(個人)番号については記入の必要のないことがほとんどです。
また、控除を受ける配偶者や16歳以上の扶養親族などがいる場合には、対象者の名前や続き柄、生年月日などを所定の欄に記入します。
16歳未満の扶養親族がいる場合には、住民税に関する事項の欄に名前等を記入します。
出典:国税庁「[手続名]給与所得者の扶養控除等の(異動)申告」
・給与所得者の保険料控除申告書
「給与所得者の保険料控除申告書」は、該当する人のみが提出する書類です。
ご自身の名義で生命保険や個人年金保険、地震保険などに加入している場合は、最大で12万円まで保険料控除を受けることができます。
保険会社から送付された保険料控除証明書に記載されている保険金の受取人名や支払い金額などを指定の欄に記入。
次に、申告書に記載されている計算式に当てはめて控除額を計算し、求めた金額を保険料控除額の欄に記入します。
出典:国税庁「[手続名]給与所得者の保険料控除の申告」
・給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得調整控除申告書
これまでの「給与所得者の配偶者控除等申告書」が、令和2年より「給与所得者の基礎控除申告書兼給与所得者の配偶者控除等申告書兼所得調整控除申告書」に様式に変更されています。
この書類は、年末調整を受ける人全員が提出しなければならない書類です。
給与所得者の基礎控除申告書にある給与所得の収入金額の欄には、まだ支払われていない分の給与も含めて給与明細を参考にしながら1年間の収入金額を記入します。
給与所得の所得金額の欄には、用紙の裏面に書かれている内容を参照して、該当する金額を記入します。
給与所得者の配偶者控除等の申告書の欄は、配偶者の合計所得金額が133万円以下の場合に記載する箇所です。
旦那様の収入が133万円以下であるパート主婦の方のみ、記載が必要となります。
また、 所得金額調整控除申告書の欄は、給与収入が850万円以上の方が対象になります。
したがって、パート主婦の方の場合は記載する必要がないことがほとんどです。
出典:国税庁「[手続名]給与所得者の基礎控除、配偶者(特別)控除及び所得金額調整控除の申告」
パート主婦の方でも年末調整が必要になる理由についてご紹介しました。
今年から年末調整の用紙が変更になっており、これまでとは書き方が異なる箇所もあります。
年末調整の用紙を記入する際には、参考にしてみてください。
フィールドJOBサーチは主婦応援の求人を取り揃えているため、仕事をお探しの際にはぜひご活用ください。