派遣社員として就業するうえで、「依頼された業務が契約内容と違う」ということが起きないよう、事前に契約内容を確認しておくことは大切です。しかし派遣先が契約内容を全て把握していない場合には、規定外の仕事を依頼される可能性もあります。
そんな時の対処法やトラブルを防ぐために確認しておきたいポイントについて解説します。
派遣先によって業務内容はさまざまですが、派遣で代表的な仕事内容をいくつか具体的に紹介します。
販売員などの接客業
店舗にて販売スタッフとしてお客様とのコミュニケーションや提案を行います。
接客業の具体的な仕事内容として挙げられるのが、レジ打ちや商品の説明、案内、商品の陳列、在庫管理などがあります。
倉庫などの軽作業
倉庫内にてピッキングや検品、仕分け、梱包、出荷などを担当します。
小型の荷物を扱う倉庫では、難しい作業や力を要求されることはないため、性別年齢問わず人気の職種ですが、比較的大きな荷物を扱うような倉庫では、力や体力に自信がある人に向いている仕事といえます。
介護業務
介護施設や医療機関、訪問介護などで社員の介護士のサポート業務に携わります。
資格の有無や取得資格により業務内容は異なりますが、利用者の食事や衣類の着脱といった身体介護や、掃除・洗濯などの生活サポート、レクリエーションの実施など多岐に渡ります。
事務作業
オフィスにてパソコンを使った事務作業を行います。
パソコンスキルや語学力、簿記知識など、専門性の高いスキルが求められる現場もありますが、社員の補助業務やデータ入力、資料作成、電話対応など、比較的シンプルな業務に関しては、未経験でも就業可能な仕事といえるでしょう。
どの職種でも資格保有者や経験者は優遇される傾向にはありますが、資格や経験がなくても挑戦できる業務は多く、現場で日々経験を積みながら資格取得を目指すことで、より難しい業務にもチャレンジできます。
派遣社員は直接雇用の正社員やアルバイト、契約社員とは異なり、仕事内容があらかじめ契約で決められており、基本的に規定外の仕事を頼まれることはありません。
派遣の場合は細かい業務や雑務についても契約書に記載することがルールとなっており、契約内容と異なる業務を引き受ける義務はないため、依頼を断る権利があります。
また、業務内容だけでなく勤務時間や残業に関しても、上限が規定されている場合があり、その範囲外であれば依頼を断ることが可能です。
職場によっては、契約と異なる業務を依頼されることもあるでしょう。社内が繁忙期であったり、他の方々との関係の悪化が不安であったりして、依頼を断ってもいいと分かっていても、引き受けてしまうことがあります。
派遣先が派遣社員の契約内容を把握しきれていない可能性もあるため、契約内容と違うと感じた時や自分では判断が難しい場合は、一度派遣元の会社に相談するのがおすすめです。
お互いに気持ちよく業務を進めていくためにも、トラブルを未然に防ぐうえでも、仕事内容や残業時間に関する契約は事前に確認しておきましょう。